校長挨拶

 茨城県立古河第二高等学校のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。

 

 古河第二高等学校は茨城県の西端に位置し、県内はもとより、隣接する埼玉県、群馬県、栃木県等からも生徒が通学する普通科・福祉科高校です。4つのトピック(学校自慢も併せて)で本校をご紹介いたします。

 

【長い歴史と伝統、諸先輩方の活躍】

 本校は、大正3年(1914年)に古河女子技芸学校として創設された、古河市内で最も歴史と伝統のある高校です。幾多の変遷を経て、平成5年には、全国に先駆けて茨城県内唯一の教養福祉科(平成15年に福祉科に改称)が設置され、現在は1学年普通科5クラス、福祉科1クラスの全18クラスの男女共学校となり、男子生徒の割合も約40%まで増えました。開校以来110年の歴史とともに重ねた確かな歩みのもと、卒業生は2万3千人を超え、県内外の様々な分野で活躍され、社会の発展に寄与しています。

 

学校自慢❶

昨年お亡くなりになった歴史小説家の永井路子先生(直木賞、女流文学賞、吉川英治文学賞その他受賞)も本校卒業生のお一人です。

 

【教育活動】

 その伝統を引き継ぎながら、地域に根ざした学校として、アットホームな温かい雰囲気の中で、生徒たちは勉学に励み、学校行事・部活動・各種活動に積極的に取り組んでおります。特に令和5年度においては、地域の子ども食堂でのボランティア活動、社会福祉協議会とのコラボレーション(マスコットキャラクター作成)など、探究を通じて社会に貢献できる人財づくりを推進しました。 

 また、部活動も盛んであり、野球やサッカーを含む13の運動部と12の文化部の中から、希望の部活動に所属して活発に活動する生徒の姿が見られます。上位大会への出場を目標とする部活動から、日々のレクリエーションとして楽しみながら活動するという部活動まで、さまざまです。

 

学校自慢❷

古河市の社会福祉協議会の公式応援サポーター「らぶちゃん」は令和5年度卒業生がデザインしたものです。

 

学校自慢❸

運動部もさることながら、文化部の数の多さと活動の幅の広さは市内随一!書道部の「書道パフォーマンス」やダンス部の演技などを市内外のお祭りなどで披露しています。また、茶道部は今年度の日光東照宮献茶式に参加予定です。

 

【多様な進路実績】

各学年1クラス40名を進学対応のクラスとし、普通クラス4クラス(160名)と併せて、多様な進路ニーズに対応した教育課程を編成しています。

卒業生の進路においては、伝統校の強み、すなわち多くの同窓生の皆さまの活躍によるご支援もあり、就職では公務員(古河市役所、野木町役場等)をはじめ金融系、事務職などを含めた多くの地元優良企業にご採用いただいております。進学でも大妻女子大、共立女子大、昭和女子大、大正大、大東文化大、帝京大、東洋大、日本女子大などからの指定校を受けるとともに、一般受験においても令和3年度入試においては青山学院大学、高崎経済大学、令和4年度入試では明治学院大学、専修大学など、人気大学への合格を果たしています。

 

【県内唯一の福祉科高校として】

 また、本校の特徴として福祉教育に力を入れていることが挙げられます。超高齢社会を迎え、それを支え地域で活躍できる人財が求められています。福祉科(定員40名)では地域の22の福祉施設と連携・協働しながら、国家資格である介護福祉士の資格取得を目指して、高い知識と技術、「福祉の心」をもったスペシャリストの育成にあたっております。ここ数年のコロナ禍においても、地域の施設の皆さまのご支援を受け、さまざまな工夫を重ねてまいりましたが、細心の注意を払いながらも本格的な再開の段階を迎えることができました。

 

学校自慢❹

 令和6年国家試験(令和6年1月実施)では、全国平均を上回る合格率95%(過去最高)を達成しました。

 

今日も、明るい笑い声が学び舎にあふれています。生徒一人一人が充実した学校生活を送り、希望する進路の実現が図れますよう、教職員一同、全力で取り組んでまいります。

 

今後とも変わらぬご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 

 令和6年4月

茨城県立古河第二高等学校

校長 有瀧 由起子